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ねんきんネットで国の年金見込額の試算ができるようになりました

平成23年10月31日から、「ねんきんネット」に新しいサービスが追加され、年金見込額の試算などができるようになりました。

ねんきんネットは日本年金機構のホームページ上で、国の年金制度の加入者が自身の年金加入記録や年金見込額などを閲覧できるサービスです。

以下、新しいサービスの内容についてご説明します。

さまざまな設定で年金額の試算が可能に

平成23年2月から開始されたねんきんネットでも「年金見込額」の閲覧が可能でしたが、このたびの2次リリースでは、さまざまな条件を自分で設定して行う「年金見込額試算」ができるようになりました。

■年金見込額試算の流れ

①年金見込額の試算結果

試算結果に基づき、年齢ごとの年金額と年金以外の収入との合計額がグラフで表示されます。また、金額の詳細は一覧表で表示されます。

①年金見込額の試算結果

②試算条件パターンごとの年金累計額の比較

試算結果に基づき、年金累計額のグラフが表示されます。たとえば、○歳まで在職した場合、受給開始年齢の繰上げにより年金額を減額した場合…など複数の条件で試算を行い、年金累計額を比較することができます。

試算条件パターンごとの年金累計額の比較

公的年金

保険料の納付可能期間延長制度を導入、過去10年までさかのぼり納付可能になりました

無年金や低年金の発生を防止し、高齢期の所得確保を支援するために制定された年金確保支援法により、国民年金保険料の未納期間について、過去10年まで納付することができる「納付可能期間延長制度」が導入されます。。

制度は、公的年金の被保険者や60歳以上でも年金をうけていない人が対象で、平成24年10月1日までの間で、政令によって定める日から3年間の時限措置で実施されます。

制度を利用するには、年金事務所に申し出が必要です。保険料は承認された日の属する月からさかのぼって10年以内の古い時期の未納分から納付することになります。なお、納付額は当時の保険料に政令で定める一定額が上乗せされた額となります。

これまで国民年金保険料は、免除制度や学生納付特例制度を利用した場合を除き、過去2年間までしかさかのぼって納付することができず、25年の受給資格期間を満たせないために無年金となったり、年金額が少額になったりする原因の一つとして対策が求められていました。

制度の導入により、政府は最大で約40万人の無年金者が救済されるほか、年金額を増やしたり、受給開始年齢を早めたりすることができる人を合わせると約1,710万人が恩恵をうけると見込んでいます。

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